...... 2001年 04月 01日 の日記 ......
■[ NO. 31 ] ぴーかん
久しぶりに夢を見た。何だか、具合の悪い夢だった。

まず一つ目は、学校のキャンプのシーン。みんなで野原に居るんだが、日が暮れ始めてしまう。そこで初めて宿泊場所が無い、ということに気が付いてしまうのだが、突然、大きなイノシシが出現する。もののけ姫のおっこと主みたいな感じだ。彼は、こちらをちらと振り返って、また駆けていってしまった。パニックになった僕らは、近くのバンガローに移動しようとする。そして、就寝。目覚めた瞬間に次のシーンに移る。

二つ目の場所は新築前のボロイ実家。これはいつも見る夢と変わらない。新築した実家が夢に出ることはまず、無い。僕は曲作りをしている。台所ではおいしいスープの匂いがしている。そこに突如ゴキブリが出現する。コイツをいつものように、キンチョールを使って殺したつもりになった。でも、ちょっと目を離した隙に、殺したはずのゴキブリが、髪の毛が一杯絡まったコーム付きの茶色いドライヤーに変わってしまったのだ。その傍らには30cmほどのゴキブリの足が転がっていた。そして、奇妙なことが次々起こる。

ゴキブリの思考回路が、家に遊びに来てた友だちに移ってしまったのだ。彼は、僕を含めた家族を殺そうとしている。僕は必死で囮になって、彼の目を家族から離そうとする。でも彼は、そんな意図は承知している。それを知っているのに、僕をゆっくりと追いかける。僕は隣の家に逃げ込み、川が見下ろせる場所にそっと隠れた。すると、家に居たはずの家族が、僕を置いてきぼりにして、どこかへ出かけて行ってしまうのだ。ゴキブリもどこにもいない。

かくれんぼをしながら、ついに見つけてもらえなかった子供の気分だ。なんだか、ツライ。


...... 2001年 04月 02日 の日記 ......
■[ NO. 34 ] 晴れのち曇り
拝啓、母上殿
結局、仕事の割り振りがうまくいってないってのと、俺の実力が欠けているせいで、ほぼ連日徹夜状態になってしまってる。はああ。今日も帰れないのね。まあ、帰っても寝るだけだけどさ。あ、編集長からコンパックの寝袋もらったから、ちょっとは寒くないかもねってなんだかね。

それはそうと、3日は母上の誕生日だ。
去年はマッサージセットを買ってあげたんだけど、今年はいいアイデアが浮かばず。思い切って、花を買ってやることにした。通信費(¥500)込みで5千円払ってみた。どれくらいの花束になるんだろうな?自分で見ることができないのが何だか物足りないけど、喜んでくれるだろうね、きっと。そういえば、好きな女の子に一回だけ花束をあげたことがある。後にも先にもそれだけだなあ。あとはお母ちゃんか。

まあ、二人暮しで寂しい思いをさせているせめてもの罪滅ぼしってことで。いつも感謝していますよ、母上殿。


...... 2001年 04月 03日 の日記 ......
■[ NO. 35 ] 曇りのち雨
母上殿2
いやはや。波乱だらけであるよ。何だか。

朝8時に管理人さんが掃除をしにやって来たのは、朧気ながらに覚えてるんだわな。ガタガタやって、ゴミを捨ててた。ソファの上で寝袋にくるまって死んだようになってる俺に気を使って、何事かを語ってたようにも思える。

でも、でもである。撮影スタジオに行かねばと思ってやっとこさ起きて、コンタクトレンズを装着、と思ったら、コンタクトを入れておいたはずの灰皿が空っぽである。お水を入れておいたのに、お水がすっかり無くなってるんである。レンズなんて跡形もないんである。身体からサーッと血の気が引いたのである。僕は、これから、大急ぎで、撮影スタジオに、行かなければ、ならない。ちなみに僕の視力は0.02である(笑)。

急いで一階の管理人室へと向かう。エレベーターの階数表示が見えん(泣)。でも一番下のボタンよね。管理人さんとこをノックすると、掃除をしてくれたお姉さんが朧気ながらに見えた。「すいません、灰皿の中の水って、捨てちゃいました???あの中にコンタクト入ってたんですけど…」僕の言葉に一同が戦慄したのを僅かながらに感じる。。。「は、はい。すてちゃいました。」ガックシ。ゲームオーヴァーっす。ジザエンドby山本琢也氏である(涙)。

「後で請求書持ってきてくれれば、全額払うよ。」東北訛の社長さんの声も、空しく響く。僕は、これから、大急ぎで、神田にある撮影スタジオに、行かなければ、ならないのだ。僕の視力は0.02で、しかも乱視である(笑)。紙に書いてあるものも、目との距離を10cmまで近づけないと見えないのである。

それから闘いが始まった。人との距離が掴めない。疲労もたまってるせいで足下がおぼつかない。JRの価格表が見えん。もちろん、行き先も見えん。そんな状態で出勤ラッシュの山手線に乗るのはアホである、が、仕方ない(溜息)。スタジオの地図も、ランドマークが見えないせいで余り役に立たん。やっとこさ着いたのが15分遅れで済んだのが不幸中の幸いっていうか、どっと疲れた。

それからも延々と闘い続ける訳だが(例:この次の撮影カットは、あれとこれとこれが必要だから、それを膨大な撮影用機材の中から探す)、書くのも面倒なんで省略。

いや、疲れたのなんのって。人の表情が見えないから、会話がとても不安なのである。料理もよく見えないから、何を食ってるかよく分からないのである。目って大切だね、ホントに。

でもまあ、終わってみれば、寿命をとうに終えてたコンタクト(5年使用:笑)を他人の金で買える訳だから、まあ無茶苦茶ラッキーなんだけどね。日頃の行いがいいってことっすよね(その分の報いを確実に受けたとは思うが)。

追伸:
母上にあげた花束。なんと、彼女の人生において、誕生日に花束をもらうことは、初めてなんだそうである。まあ、何というか、複雑ですね。でも、スペシャル喜んでくれてました。これで寿命も3年位は延びたことでしょうよ(笑)。長生きしてね。くくく。


...... 2001年 04月 04日 の日記 ......
■[ NO. 36 ] ぴーかん
手タレ
連日の撮影である。いつも書いてるけど、撮影はほんとに疲弊するんですよ。

モデルは男の子。24くらいなのかな?目鼻立ちのはっきりした、凛々しいと子供の中間位の顔立ち。まあ、かっこいいですわね。

それはそうと、手タレである。手タレなんて、初めて見たんですよ。最初はクライアントさんと話してる妙に気さくな女の子がいるなあ、誰かの彼女か愛人かな?位に思ったんだけど、「手お願いしまーす」の一言で、カメラの前にスッと現れた訳ですね。そして、おもむろにCDを手に持ち、スロットに入れる動作をする訳ですよ。

んで、個人的な話を聞くと、もう、日焼けをしないようにすごく気を使うんだそうな。手袋をはめるのは当たり前。怪我しないように毎日過ごすのも当たり前。海になんか、行けないんである。

でも、それよりも何よりも驚いたのが、僕より恐らく年下なのに、3LDKのマンションを、既に購入していた、ってことなんである。普通のモデルっていうと、何だか、全身とキャラクターの全てが商品、って感じで、何だか驚かないんだけど、彼女の場合は「手」なんである。「手」だけでマンションを買ったんである。その事実に、少なからず戦慄を覚えて、自分の手をしげしげと見入ってしまったサイトコであった。
ひょっとしたら、行けるんじゃない?いや、かなり行けるんじゃない?(数秒間)

……ま、血管ボコボコで、指の鳴らしすぎでふしくれ立って、毛がちょろちょろ生えてるこんな手じゃね。夢見る年頃でもないしね。さ、仕事仕事、と我に返った俺である。でも、手だけなら雑誌に載ってるしね。案外手タレ、っていっても差し支えないかもしれんね、俺。でも、これは相棒から聞いた話だけど、手タレって手の汗のコントロールとか、震えのコントロールとかを、意志の力で出来るらしいね。人格を持った手、意志を持った手。そこまで行けば、マンション買えて当たり前ですかねえ。。。

ああ、でもとにかく疲れた。日記書いてる場合じゃねえっすよ。トホホ。


...... 2001年 04月 05日 の日記 ......
■[ NO. 37 ] ぴーかん
桜のダンスをお前は見たか?
桜の花の満開の木の下には、
死体が埋まっているという。

ワシントンが、桜の木の枝を折ったと
思わず告白してしまったのも、
彼は枝を折ったのではなく、
その木の根元に死体を発見したからだという(ウソ)。

それだけ、桜の美しさは、死の概念と密接に結びついている。だからこそ、僕らの意識と感覚を魅了して止まないのだ。死と向き合った生こそ、最も輝くものの1つなんである。終わりのないものなんて、糞くらえである。

人生は、一瞬である。その一瞬に、ほんの少しでいいから光り輝きたいと願うのは当たり前でなかろかい?今日はちょっと酔っているので攻撃的である。すまぬ、存ぜぬ、我関せず、である。ファックオフ!!!!


...... 2001年 04月 06日 の日記 ......
■[ NO. 38 ] 晴れのち曇り
不安1/3
まぶしすぎる空
ぬるびゆく風
天然春ボケなる群衆
アルコール漬け脳みそアイアンラング
じゅんぷうまんぱん?
逆風とは向かい風
動作緩慢なる肉体細胞
ミトコンドリアはなぜに存在するのだい?
思案、シアンとはヤマジカズヒデ兄の言葉
しあんにひかるなかにゆれたい
しあんにひかるなかにゆれていたい


...... 2001年 04月 07日 の日記 ......
■[ NO. 39 ] ぴーかん
ねむい
結局今は31時。徹夜であるよ。ちゅうか、もう8日なんだけど。
やっと原稿書き終えて、就寝できるかと。
マンガの原稿書きなんて、よく分からんっすよ。
大学1年の時に演劇のワンシーン書いたくらい。
でも、書いてる内に燃えてくるのね(笑)。
これって悪い癖ね。書いてる内に熱くなっちゃうの。
大げさになっちゃうのよね。

何事も慣れざんす。慣れれば何でもできるざんす。
疲れたざんす。


...... 2001年 04月 11日 の日記 ......
■[ NO. 40 ] ぴーかん
生きること
生きること、時間が経過することは腐敗、だなんて、冗談にも書けないサイトコは、実際怒ってるんである。腐敗。その言葉の意味は、腐って、敗れるである。

まあ、発酵なら、まだ認めてもいいよ。違うものになるんだしね。でも、腐敗は言葉がいけないよ。

生きることのスタンスとして、時間が経過するってことは、美しいことじゃなきゃいけないと思うのよ。そう思ってないと、ほんと、生きてる意味無いでしょ。

長生きしたシゲチヨさんだって、色んな事見れて良かった、って言ってるわけじゃない。
僕らが今現在まで見てきたと思ってる世界なんて、ほんの少しのもので、まだまだ見ていない世界が一杯ある。それを見てから死にたいって、僕は思って毎日やっとこさ生きているよ。

月には実は空気がある。地球は実は空洞なんだ、森首相は実は火星人だったんだって明日言われても、へえっ、そりゃいいね、って思えるよ、僕は。みんなはどうなの?


...... 2001年 04月 15日 の日記 ......
■[ NO. 41 ] ぴーかん
火の車
近所にラーメン屋がオープンした。その名も「火の車」。ウィンドウには「とんこつ」「餃子」の文字。200円引きということもあって、相棒と行ってみることに。

値段は700円と高めの設定。これは、大丈夫かしら?という感じ。よっぽど美味しくないとリピートはできない値段だから、味に自信があるんだろう。ま、200円オフということで、「塩レタス麺」と普通の「醤油ラーメン」「餃子」を頼んでみた。

一口すすって「!」


ま、まずい。

コシが全くない麺は、まるでマルちゃんの袋塩ラーメンの麺。スープは味がほとんどなし。おいおいおい、慌てて餃子を食う。

ま、まずい。
これ、オレが作った方がはるかに美味いよ。。。

圧倒的にハズレである。普段はラーメンドンブリの中に残すものは何もないサイトコだが、もうあまりのマズサに途中でリタイヤ。中には最初からのびきったような麺がプカプカ浮かぶ。

そして!驚いたことに、この「火の車」のメニューには「フランスパン」の文字が!(爆)。ちょーおかしー。スープにつけて食べて下さい、というので、半信半疑で食ってみると、これはなかなかイケル。……でもねえ。ラーメン屋だろ?麺がクソでフランスパンがいけてもねえ。

「オマエの命はあと3ヶ月ッ!」
ケンシロウばりに3本の指を立てて店を後にしたサイトコである。まあ、あと2週間もしない内に経営が「火の車」だろうね。あ、パン屋になるなら別だけどね(笑)。

あああ、どうして吉祥寺って美味い店が無いんだろうね?高い店ばっかりでさ。。。つまらんなあ。


...... 2001年 04月 15日 の日記 ......
■[ NO. 42 ] ぴーかん
カウボーイビバップ
仕事を一緒にしている仲間から教えられて、カウボーイビバップなるアニメを観てみた。アニメを観るなんていつぶりか?あ、昨年の塾講時代に生徒から「フリクリ」ってDVD借りて観たっけ。あんま分からんかったなあ。。。押井守モノとか、宮崎駿モノは好きだけど、好んでアニメなんて観ないもんなあ。

んで、観てみると、これが面白いんである。宇宙版ルパン3世?ってな感じですきっと見れる。んで、サウンドもグッド。なんでも、サントラ版は異例の売上を記録?いや、賞を総ナメって言ってたかな?とにかく、ブルース感がいい感じでストーリーに彩りを添えてまふ。

WEBでちょっと検索をかけてみると6000件ヒット!!
お?リンク集が。
http://www.geocities.co.jp/Playtown/1286/link_cow.html
辿ってみるとオープンしたてのオフィシャルページが?
http://www.cowboybebop.com/
何だか盛り上がってるみたいですね。
まあ、今さらだとは思うんだけど、僕もちょっと盛り上がろうかと思う今日この頃。暇がありゃあね(笑)。


...... 2001年 04月 16日 の日記 ......
■[ NO. 43 ] ぴーかん
ローソン
近頃体調が悪い、というのはまあ、いいのだけど、
近所のローソンが閉店しちまった。
これって結構影響デカイ。
立ち読みしたい時に立ち読みできなくって、食いたい時にまるごとバナナを食えないのは実際困ってしまう。

まあ、歩いて3分もかからないところにセブンイレブンがあるからいい、っていえばいいんだけど、大学入った頃からあるローソンだったから何だか寂しいんである。

そこで、一生懸命原因を考えていたんだが、全然思いつかん。でも、帰る道すがら、西友に寄ってギュウニュウ買ってる内に気が付いた。

「あ、これじゃん」

そう。吉祥寺の西友はなんと23時まで営業してるんである(笑)。洋服売場から100円ショップまで、23時までやってるんである。いやあ、それってないだろ、ってやり始めた頃は思ってたけど、実際ローソン閉店させてしまうんだからスゴイよねえ。なかなか儲けてるんだろうな、西友。まあ、これからも頼むよ。ローソン潰したからって、止めてもらっちゃこっちが困るんだからね。

でも、ちょっと離れたところに夜中3時までやってるスーパーもあるんだよなあ。すごいぜ吉祥寺。


...... 2001年 04月 17日 の日記 ......
■[ NO. 44 ] ぴーかん
病んだ魂
やっとこさ、ニルヴァーナヒストリー「病んだ魂」(マイケル・アゼラッド著/ロッキング・オン)を読み終えた。何をいまさらって話もあるけど、まあ、しょうがない。今こそ読むタイミングだったんだろうから。

大体、音楽系の雑誌はほとんど読まないのだ(とか言いながら中学の頃はパチパチロケンローを読んでた気もするけど)。第一、分析が嫌い。そりゃ確かに、何とか意味を持たせようって詩を書く人も多いだろうけど、ジム・モリスンとかカート・コバーンなんかは、シャーマンみたいなもんじゃん。その言葉のリズムとか、ノリを味わって陶酔こそすれ、分析はお呼びでない、って気がするのよね。直観で分かりたいと思うんです。

でも、というか、だから、アーティストの自伝を読むのは結構好き。マイルス・デイヴィス自叙伝(宝島社)なんかは、音楽の歴史を知る上でもむっちゃくちゃ重要な本だと思うし、かなりクールだ。第三者の分析ではなく、本人の思考(誤りも含めて)で分析されるのだから、騙されたって納得がいくってもんだ。

でも、この「病んだ魂」は、そんな自分でも、結構ストレス無く読破できた。著者の「愛のある客観性」を感じる良書だし、ああ、この人ほんとにニルヴァーナ、カートのことが好きだったんだな、って感じることができた。

そして、この本を読むことで、今まで漠然としか分からなかった彼らのサードアルバム「イン・ユーテロ」が好きな理由がはっきりした。「ネヴァーマインド」も確かに好きだけど、やっぱり音がメタル。どうしても受け入れられない部分がある。その点、「イン・ユーテロ」はリアルで、生々しい。

つまり、「ネヴァーマインド」は結局、80年代の商業主義(マス)音楽の影響を引きずった作品であり、「イン・ユーテロ」は、その80年代の流れを断ち切った(パーソナルな)作品なのだ。ロックのメインストリームの歴史を、一つのバンドが変えた、という風にも解釈できるこの事実に、僕はとても重みと痛みを感じる。新しい扉を切り開くカートのプレッシャーたるや、凄まじいものがあっただろう。

誰もが安定を望んでる?

全体のために個の幸せを犠牲にする、そんな大前提にカートは否を唱えた。

「ネヴァーマインド」が発表されて10年が経つ(ほんと早い)。「イン・ユーテロ」が発表されてもう8年だ(溜息)。

日本はアメリカから10年遅れてるという話。でも、離婚家庭の問題は公には語られていないし、ドラッグの問題も一過性のワイドショーネタのままだ。どうなんだろうね?そこら辺。一連の17歳事件を見るまでもなく、この国は深いところで確実に腐っているのは感じるんだけど。何だか、大変なことになる予感が、しなくもないのだ。


...... 2001年 04月 20日 の日記 ......
■[ NO. 45 ] 晴れのち曇り
warning
満たされない毎日が続く。フリーの仕事でマンガの原作も書いた。ルーチンワークでは確実に自分の文章が積み重なっていってる。キャリアは確実に積み重ねられている。でも、確実に自分のものになっているとは言い難い。発案者はオレではなく、他の誰かだ。誰かにコントロールされている感覚は、いつまでたっても取れることがない。

また、僕自身の力で、僕自身の世界を構築しなきゃならない時期がやってきたんだろう。僕自身のために、僕自身の音楽を作らなきゃならないんだろう。

仕事が終わったボロボロの身体で滑り込んだロック酒場では、徳さんが、ジギースターダスト、アヴァロン、ポリスと、続けた。僕とリンクするのは大学2年の頃。ヴェルベッツから、ジョンレノン、ジャニス、ストーンズ、ドアーズ、ジョニ・ミッチェルと、僕の音楽が70年代とリンクして、大きく広がった年だ。

その頃の僕は、彼女と別れたばかりで、それでも、可能性に満ちあふれていて、芝居に熱中していた。埼玉まで公演しに行った事もあった。そして、来るべき暗黒時代の予兆を感じさせる斜陽の中にいた。薄黄色の世界で僕は彷徨っていた。交通誘導、ギター、家庭教師。

そして行き詰まった。どうしても処理せにゃならん問題にぶち当たった。僕は変わった。変わらざるをえなかった。状況は酷似している。僕には音楽が必要だった。どうしても曲を作ることが必要だったんだ。

今、僕は何かに息詰まっている。行き詰まっている。生き詰まっている。
その根本が何かを見極めることができれば、何かが変わると思うのだ。
僕の中には、確実に死角が存在している。
見えないどこかで、巨大な落とし穴が口を開けてんだ。


あの頃と、何一つ変わっちゃいないよ。


...... 2001年 04月 22日 の日記 ......
■[ NO. 46 ] 曇り
21歳の頃、真剣に寝込んだ時期があった。酒も飲んでないのに毎日が二日酔いの状態で、起きることもままならなかった。病院で内臓疾患が無いかどうか検査してもらっても異常なしで(糖尿病、肝機能障害etc)、結局精神的なもんだろうってことで精神科に行って抗鬱剤を飲んでた。でも、これがちっとも効かない。症状は緩和しないまま、苦しい時期を過ごすことになった。

そんな時は弱いもんで、最後の最後に、原因を霊に求めてみた。その年の春の神戸〜長崎旅行の途中、神戸の須磨(壇ノ浦合戦の地)で心霊写真を撮って、直後にジンマシンを出して寝込んだっていうのもあって、そいつの影響があるかどうかも知りたかった訳で。ちなみに、霊が見える友だちにその写真を見てもらったところ、おびただしい数の髑髏が写っていて、とても手に負えないってことで速攻で送り返されてきた(その夜は半泣きだったけど:笑)。

んで、両親に、地元の霊媒師に見てもらうことになった。その人は、年の頃40代の女性で、地元での信用は篤いという。聞くところによると、彼女は、両親に霊視してもらいたい人(つまりは僕)を念じさせながらロウソクに火を灯させたという。そして、そのロウソクの火を見ると、両親が何も伝えていないのに、僕の性別、年齢、生活状況までを把握したという。

結局、僕には神戸に帰りたがっている水死した男性の霊が取り憑いていて、それが体調にもちょっと影響を与えているんだということだった。確かにその頃は、タールに溺れる白黒の夢をよく見ていて、とても苦しかった。んで、もちろん、僕が持ってた心霊写真も激烈に良くないってことで、あえなく没収されて、その男性の件ともども除霊されることとなった。

最終的には、思いつく限りの原因を全てクリアしたっていう安心感もあって、気が付いたら症状も緩和していたって感じだった。今も当時も、その体調不良の原因の全てが「霊」のせいだったと信じている訳ではないけど、そういう世界と、これから大なり小なり付き合っていかにゃならんのだろうな、と思った事件だった。

その後、僕はその女性と会うことになる。それについてはまた今度。


...... 2001年 04月 28日 の日記 ......
■[ NO. 47 ] 曇り
オフ
ゴールデンウィーク進行とは、おそろし。
身体がまったく動かなかったりする訳で。
慢性睡眠不足、アルコール漬け、広告ストレス。だああ。

さて、あっしのオフライフ。いい若いモンが日のある内から銭湯でボーッとするのは反則ですかね?

13時に目覚め。昨日の日本酒が残る身体。美容院に予約を入れて、洗濯を開始。裸で昼寝。ちょこっと昼寝。ニルヴァーナのビデオを観ながらうまかっちゃんをすすり。これ、ゴマがポイントね。15時40分オープンの銭湯へ出発。吉祥寺は人でごったがえしてる。かなりうざったし。タワレコの前をチャリで通過して、弁天湯に到着。陽射しの中の銭湯は超サイコー。じじーばっかり並んでる。紫色のカモミール湯と、バブルジェットで癒されていく。ふう。弁天湯を出て、タワレコでバウンスをゲット。若者たちよ、たむろしとらんで銭湯へ急げ!とか思ってしまうオレはおっさんか?そして最近お気に入りの美容室「f.collection」に到着。
http://www.f-collection.com/
29歳のナイスガイ、池藤さんとおっさんトークで盛り上がり、周りのひんしゅくを買いつつ、身も心もリフレッシュ。ぷふう。いつか旅人食堂
http://www.parkcity.ne.jp/~shimadzu/omise.html#izakaya
で出会いたいと思いつつ。

さてはて、20時からは大学ん時の友人と新宿で飲むのであります。まあ、土曜日休みってだけでも良しとしなくちゃね。


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