...... 2001年 03月 01日 の日記 ......
■[ NO. 3 ] ぴーかん
春一番が吹いたってさ
さてはて。
日記帳をリニューアルしてみた。
書き込み欄が狭くて書きづらいのう。
でも、まあ、続けることに意義がある(何が?)。

明日までっていうか、今日中に上げなくちゃいけない原稿。あと1ページだから楽勝っていえば楽勝だけど、脳みそ足りないからダメかもね。。。ふう。もっと頭良く生まれたかったな。こう、ぱぱぱあっと、相手の言うこと理解して、1を聞いて100を知る位の。

ドラえもーん。ふう。
のびー。


...... 2001年 03月 03日 の日記 ......
■[ NO. 4 ] 曇り
かおりももりおか
さ、さむい。
寒すぎる。
ここは北の大地、盛岡である。
昨日は盛岡名物のじゃじゃめんを食って、
居酒屋2件はしご酒。
友人ともどもゲロ吐きまくりである。オエー。

凍った道をチャリで走るのは何年ぶりだ?
冷たい空気と津軽弁が嬉しい。
転びながら笑い合う二人であった、
ってイビキうるさいぞ吉田くん。


...... 2001年 03月 04日 の日記 ......
■[ NO. 10 ]
遊佐未森
今日は結婚式だというのに生憎の雨模様。
ただし、これは弘前では雪を溶かす春の雨。
春の訪れと結婚式、
っていうのもいいではございませんかね。

本日まで2連チャンで飲み会。まあ今日で3連チャンになる訳だけど、ちょっと体力も衰えてるね。前なら、毎日飲んで戻してもちゃんと夕方からは遊べたのにな。ま、10代のようにはいかんわな。

でもまだまだ守りに入る訳にはイカンのだよ。
これからも、攻めまくりますぞ。

っていいながら、風呂入りながら聴いてた音楽は
遊佐未森の「空耳の丘」だったりする辺り、
大丈夫か?サイトコよ。ああ、でも癒し系。


...... 2001年 03月 06日 の日記 ......
■[ NO. 14 ] ぴーかん
レス機能が消えた!
ナスカ管理人から連絡アリ。表示が遅くなるからレス機能は削除だとさ。書いてくれた人スンマセンね。とりあえず僕が削除したわけではないのであしからずです。

猛吹雪の弘前から東京に戻ってみたら、春の陽気。
酒びたりだったせいもあってかなり体調を崩してしまう予感。夜更かしも自重しましょうかね。


...... 2001年 03月 10日 の日記 ......
■[ NO. 16 ] 曇り
新型アポロ
職場が一緒の同い年、口が悪けりゃ手も早い(ウソ)、スペシャルオペレーター川田氏の劇団「有人宇宙船新型アポロ」を観に行った。「全く、入稿前だっていうのに。。。」なんて言いながら。

タイトルは「非線形のハッピィ・エンド」。何やら難解な空気も感じさせつつ、興味津々なタイトルだ。マルチエンディングなのか?それともネジレまくるのか?結末のハッピィ・エンドはいかに?

さてはて、導入。アンダーワールドの曲だったか、サンバチックな曲のリズムに合わせて役者一同がスティックをさばく。ああ、もっと低音が欲しいな、なんて思いつつも、予想外の導入に驚き。でもサイトコ的には引いて見てしまった。

それからはやや緩慢な時間が過ぎる。役者のリズムもやや滑り気味。ドタバタが結構空しく響いてしまう。音とセリフのカブリも気になった。これは前回同様だ。

でも、あるポイントでグッと引きつける。21(22?)世紀の未来の世界のDJが、20世紀の競馬名場面を連続で振り返るシーン。この4回位のリピートが効いた。同じ様なシーンをループさせる手法は、ミニマルミュージックと一緒で、すぐにトランスすることができる。これでサイトコもリラックス。芝居の世界に入り込むことが出来た。

芝居は日常の中に非日常を作り出すもの。ここへの導入がうまくいかないと、芝居の空間は異質なものとして、感性がブロックしてしまい、心の中にまで入っていかないことになる。

昔観た野田秀樹の「野田マップ」では、導入のために、開演前から衣装を身につけた役者がロビーでパントマイムをしていたっけ。あれは結構有効だったように思える。でも、それは飛び道具だからね。やっぱり芝居の中でうまくそのポイントを作ってやらなければならないと思うし、それが成功したら8割方その芝居は成功だとも言えるんじゃないだろうかね。

で、サイトコは入って行けたから、芝居を楽しむことができました。過去のある瞬間と現在の瞬間が、「死」によって結びつけられてる、ってのは納得できた(それは「念」とか「霊」とか言われるのかもしれないけど)。

サイトコは、肉体とは別に、念は世界を自由に行き来してると思うのだ。好きな人や大事な人を強く思い描いた瞬間、その思いは空間を超えてその人の側に行ってるんだろうしね。

一方、音楽には過去の世界の風景とか感覚を、脳みそにパッケージしてしまう力を持ってると思う。視覚でも触覚でもなく、聴覚が記憶と密接にリンクしているっていうのは何だか不思議な感じだけども、実際、音楽を聴くとその音楽を一生懸命聴いていた時の感覚がリアルに蘇ってくる。で、そのシーンを思い出した瞬間、現在の自分(の感覚/念)も、過去のそのシーンに同時に存在している気がするのだ。言うなれば、音楽は、時空を超えて念が行き来する力の「触媒」となっているのではないだろうか。

うーん、訳分からん説明をしてしまったけど、言いたいのは音楽ってやっぱりとてつもなくスゴイんじゃないのか?ってこと。そんなことを思わせてくれるグッドな芝居でした。「死」を明るく、ドライに描いたのもすごく好感が持てました。


...... 2001年 03月 11日 の日記 ......
■[ NO. 18 ] 曇り
銭湯のススメ
僕んちは風呂無しなんで、必然的に銭湯通いを強いられることになる。とはいっても、風呂付の物件に住んでいても、銭湯に通ってしまうのだから、風呂付、風呂無しは僕にとってはあんまりカンケーない。

昨今の西洋資本主義的個人主義の世の中では廃れていく一方の銭湯。絶滅寸前の銭湯も、何とか生き残りをかけて必死のPRをしている。「泡から出るマイナスイオンが滝と同様の効果でリラックスできる」「脱衣場と浴室の温度差が少ないから老人の心臓にも優しい」などなど、色々苦肉の策のキャッチコピーがあるけど、まあ、イマイチピンと来ないというかピントが合ってないというかねえ。

銭湯の良さを簡単に言っちゃえば、「大きいことはいいことだ」ってことだと思うのよ。もう、それしかないっしょ。とにかく、浴槽がデカイ、洗い場がデカイ、天井が高いって訳よ。大きい鍋で作ったカレーが美味いのと一緒な訳よ。もうそこでのリラックスなんて、家の2畳位の風呂場で味わうもんとは比較にならないんだよね。足を思いっきり伸ばして、手拭いを頭の上に乗っけて、フンフン鼻歌歌いながら壁画の富士山をボーッと見る。ああ、リラアアックス。プフウ。

あと、銭湯でいいのは、他人の裸を見れるってことだよね(同性愛者にはたまんないのかどうか良く分からないけどさ)。テレビとか雑誌では選ばれた人間しか登場しないけど、銭湯じゃ、もう何でもありのバーリートゥードだ。今日は最強のデブを見た。いやはや、かなりの相撲取り。ヤツが浴槽に入ったらお湯が無くなっちゃうんじゃないか、ってくらいのデブだった。でも結局アイツは入っていなかったような気がするなあ。その前は無茶苦茶キレイな入れ墨をした若いアンチャンがいた。声かけてじっくりみせてもらおうかとも思ったけど、気持ち悪がられるんでやめといた。いや、でも格好良かったなあ。その他にもガリガリの長髪兄ちゃんとか、筋肉質の中年とか、チンポがデカイヤツとか小さいヤツとか、まあ、色々ね。

そんな自分も含めた全員が黙々と身体を洗ってるのよね。ボーッと鏡を見ながら。その姿が何だかとってもおかしく、愛おしくなる。あ、もしも何かに行き詰まったら銭湯に行けばいいかもね。ああ、みんな一緒なんだなあ、悩みながらも生きてるんだなあ、って、色んな背中を見ながらだと、素直に思えるかもよ。

あ、でも身体洗わないで浴槽入ったりするヤツとか、いきなり水出すヤツとか、チンポを人の目の前でブラブラさせるヤツとか、マナー悪いヤツは出入り禁止にしてもらいたい。オス。


...... 2001年 03月 16日 の日記 ......
■[ NO. 19 ] 曇り
春です
東京は気違いじみた春の陽気。
誰でも江頭2:50になれる勢いで気温が上昇している。
おかげでサイトコの神経もズタズタで、朝は全く起きることが出来ない状態が続いている有様。
エッセイの更新なんて全く頭が回りませぬ。トホホ。

さてはて、ここは家の隣の飲み屋さん。
ミッシェルガンエレファントが大音量で流れてる次第。俺だってギラギラするゼ、ウンザリするゼ、ミッシェルさんよ。爆音はオマエラだけに許された特権じゃないんだぜ。ちくしょうめ。

新宿で中国帰りのライターさんと飲んだせいで、気分はアッパーなまま。ここはいっちょマイブラで溜飲を下げないとしょうがないっしょ。トホホ。うわー、マイブラかかりやがった。感涙。号泣。もう何も書けません。お?酔い覚ましのコーシーが届きました。もう安心でございます。母上。サイトコは元気です。

さてはて、ライターさんとの飲みはいわばサイトコのプレゼンテーション。僕の全てをさらけ出さなくてはね。僕はありったけの情熱を込めて今までの半生を語り尽くす。ライターさんは年の功でウンウンと頷き返す。それが肯定であろうと、否定であろうと、かまやしない。僕は僕の人生を賭けて、語り尽くすのだ。

もちろん、教員になる道だってない訳ではない。その気になってお勉強すれば、なることだって不可能ではない(と思う)。でも、僕は自由を選びたい。他人の価値観の押しつけなんて、ゴメン被りたいのだ。しかも、僕は短気で、他人の失敗を許せない。そんなヤツが教師になったところでタカが知れてると思いませんか?ぷふふ。

そんな風に思ってみても、帰りの満員電車で死にそうになりながら吊革に掴まってると、おだやかな太陽の日溜まりの中でネコと一緒に惰眠をむさぼりたいっていう欲求が、身体の奥から後から後から沸き上がってきて、僕を責めるのです。

さて、そろそろ店じまい。パワーブックをたたんで帰り支度でもしようかね。スピーカーからはオアシスの「Don't Look Back In Anger(Unger?)」が大ボリュームで流れてる。全く、大きなお世話である。


...... 2001年 03月 17日 の日記 ......
■[ NO. 20 ]
エアコン登場!
あああ、ダルー。昨日のタバコが残っていて最悪の倦怠感だ。グシャグシャに丸められたコピー用紙が身体中に詰まってる感じ。もう死んだ方がマシってやつである。オエー。

それはそうと。
今日は我が風呂無しアパートに、ナント!エアコンが来る日なのであるー!イェイ! こいつは、職場の同僚から取り外し賃〜運送費〜取り付け賃だけで譲り受けるっていう棚ぼた話。しかも、巨乳アイドル「川村亜紀」のお母さんの口利きで(俺は全然知らん)、1万5千円(!)のドッキリ価格でオッケーっていう、なんとも嬉しい展開なんである。これで川村亜紀まで付いてきたらもう、気絶モンである。

そして、降りしきる雨ん中を、仲村さんがエアコンしょってやってきた。齢65はいってそうな、イナセなじいさまである。テキパキテキパキ仕事をこなしていく様は、まさに職人のそれ。しかもこの人、よくしゃべるんである。朝5時半に起床して、7時には愛妻フサ(推測)に見送られ、戸塚の自宅を出発。8時半には職場の若いモンに物申してるんだ、なんていうのが延々続く。最近の若いモンは常識がなってないねえ、仕事場に出てからパンを食うなんざ言語同断じゃあ! と言う背中にサイトコはただただコウベを垂れるばかりだったのである。そして、「生涯現役!」というG馬場のような言葉を残して、風のように去っていった仲村さんのあとには、デデデーンとエアコンが鎮座なさっていたのである。

ああ、吉祥寺に引っ越して苦節1年半。昨年の夏は長かった。気が遠くなるくらい長かった。東南の角部屋、日当たり最高、超最高。エアコン無し、風呂無し、救い無し。思い出そうとすると、身体が拒絶反応示すくらい地獄であった。ああ、あの扇風機から送られてくる熱風、蛇口から吹き出すぬるいお湯……それが、エアコンである。エアーコンディショナーである!

恋い焦がれた女の子に、初めてキスをする時のように、震える手でリモコンのスイッチを「ピッ」と押す。すると、室外機が静かな音を立て始めた。緒川たまきが上目遣いでソッと「好き」って囁くような感じである。そして数秒後。今度は井川遥が耳の中に息を「フーッ」と吹き込むような感じで、室内機からさわやかな空気が流れ始めた。あああ、かび臭いのもなんのその。サイトコは絶句したままカンドーに打ち震えるのであった。うおーっ!生きてて良かったッ!これで夏は俺のモンなのである!!


……というかまあ、エアコン一つでこんなにカンドー出来る自分が愛おしいというか、アホっていうか、まあ、27にもなって、ってトコでちょっと複雑ですな。でもこれで、夏に家に遊びに来ても怖くないよ。風呂だけは無いけどな。くくく。


...... 2001年 03月 18日 の日記 ......
■[ NO. 22 ] ぴーかん
ひかりー、ひかりをくれー
さてはて、エアコンを取り付けた。
そして春の陽気がやってきた。
布団も干した。

そうすると、今までの部屋だと何だか落ち着かなくなる。
そこで思い立ったのが、部屋の灯りのシェード(?)を変えること。
もちろん、先月書いた西郷山の「灯り展」に影響されてのことだとは思うんだけど。

ここは思いっきり和室な部屋だから、サイバーなもんは似合わない。かといって、お店に自分にぴったりくるようなモンはある訳がないので、自分で作ることにした。

早速、相方と一緒に駅のユザワヤまで材料を買いに行く。
針金と和紙(ベージュ&ブルー)とボンドと糸。
糸は、針金を固定するために使うのだ。
これは、高校の学園祭でネブタを作った要領がそのまま応用できる。
針金で骨格を作って、和紙を貼っていくだけ。

頭ん中では漠然としたイメージしかできていなかったけど、とりあえず作り始める。
正確な形よりも、不細工なモンの方が味が出るってヤツである。
さて、どんなもんができますやら。。。


...... 2001年 03月 19日 の日記 ......
■[ NO. 23 ] ぴーかん
完成?
元来、自分は一つのことに夢中になってしまうと、他のことに身が入らなくなってしまうタイプである。でも、それくらいの集中力で何かに没頭できたときは、脳内麻薬が出るのか知らないけれど、何だかとっても気持ちがいいんである。

今回のシェード作りは、久しぶりの立体造形物である。出来としては、45点。なんといってもブサイクである。歪んでいるんである。でもまあ、それが味といえば味だけど。結局、2日作業になってしまった。


...... 2001年 03月 20日 の日記 ......
■[ NO. 24 ] ぴーかん
井の頭公園
今日は友人夫婦とピクニックである。
とは言っても、昼にいきなり電話で起こされてのピクニックだ。でもまあ、こんな天気のいい日には、家にいたってしょうがない。喜んで誘いを受けて、ビールとケンタッキーフライドチキンを買って井の頭公園へと急いだ。

しかしまあ、居るわ居るわ。ヒトヒトヒト。雑誌「Hanako」の特集が吉祥寺だったせいもあるんだろうけど、ヒトが多すぎである。いやはや。

でも、サイトコは穴場を知ってるのである。池がすぐ近くのその場所は、通りから丁度目隠しになっていて、ちょっとしたプライベートスペースなんである。案の定、そこは空いていて、暖かな日差しの中でゆっくりと酒を飲むことができました。詳細は、ヒミツである。

その後は仙川のアミューズメント銭湯に行って、奥さんがのぼせて倒れたり、車をこすったりと色々あったけど、楽しい一日でした。

ふう。オフもいいね。でも明日からは本格的に5月号の製作に取りかからねばね。

写真は昨日の続き。斜め下から見上げたの図。
なかなかいいでしょ?


...... 2001年 03月 24日 の日記 ......
■[ NO. 25 ] ぴーかん
LEE RANALD & CHRISTIAN MARCLAY
ソニック・ユースのギタリスト、リー・ラナルド氏(45歳)がやってきた。ターンテーブルの先駆的奏者、クリスチャン・マークレイ氏(46歳)と、東京吉祥寺はスターパインズカフェでのライブだ。

とは言っても、僕、この人がソロでどんなもんをやってるかなんて全く知らなかったのよね。でも、師匠のローファイ番長(エッセイ書く予定なんだけど、全然進まないのよ)がしっかり押さえてて、観に行こうって話になった。ノイズ即興系のライブって観たことなかったから、興味津々。しかも地元なのに「スターパインズカフェ」には一回も行ったことがなかったのよね。系列の「曼陀羅」には出たことがあったんだけど。

と、受付の美人な姉ちゃんに領収書を切ってもらう。でも、ドリンク600円〜って、ちょっと高いっす。ブウブウ。箱の構造は、B1が受付/入り口で、B2のステージを見下ろす形で若干の席が用意されていて、B2にステージとバーカウンター、フロアってな具合。でも今回は、フロアにイスがガーッと並べられてて、みなさま行儀良く座って観て下さいっていう感じで、ちょっと気が滅入る。爆音にひれ伏したいところなのに、何だかちょっと違う気が。しかも、カメラ撮影/録音禁止だって。なんだそりゃ? とってもお子さまチックだぜ。

さて、前座のDJ(名前チェックしなかった)が、パワーブックとターンテーブル数台を駆使して、演奏を始めた。でも、何だかメリハリが無くって、とにかく長かった。おかげでケツは痛くなるわ、腹は減るわ、ちーとも良くなかったでありんす。

腹が減ってはメインイベントが見れずってことで、仕方なくハンバーガー(520円!!!)を頼む。これがまた、待てども待てども出てきやしない。出てきたのは、ゲストの「エリオット・シャープ」氏が演奏を始めた後、ってな具合。をいをいスターパインズ、なめてんじゃねえぞ、コラ(でもよく考えると、座席に食いモンを運んでくれるライブハウスなんて無いよなあ。…もしかして、それがこの値段に含まれるってか!?)。

つるつる頭のエリオット氏は、変てこりんなギターでノイズを放出する。ディレイを複数個とワーミーを使って、様々な音のコラージュを展開。そしておもむろにサックスを取り出したかと思うと、これまた変てこりんな動きで(松村邦洋のピロピロだっけ?あのまんま)ノイズを出す。いやあ、普通に弾いたら無茶苦茶上手いんだろうなあ、なんて思わせる指使い。説得力のあるノイズで、文句無しの拍手。

そして、御大、クリスチャン・マークレイ&リー・ラナルドの登場だ。このクリスチャン・マークレイってヒト、パンフ見る限りではとってもスゴイらしいっす。今でこそターンテーブルは、スクラッチやループ音を出す「楽器」としても認知されてるけど、そんな認識なんてない79年(当時24歳)からプレイを始めてるんですね。で、「世界で唯一無二の演奏者として熱狂的な支持者が少なくない(チラシより抜粋)」んだそうですよ。いやはや。

そして演奏はまったりと始まる。ソニックユースで聴き覚えのあるコードやフィードバックが聴こえると、鳥肌が立つ感じ。クリスチャン氏の方は、んなモンどっから引っぱり出してくんの?ってな音源をかけ続ける。即興、即興、即興ノイズだ(笑)。リー氏は鐘を鳴らしたり、ギターを壁にこすってご満悦。かなり気持ち良さそうだ。プラグを抜くときに出るノイズや、フィードバックをエフェクターでコントロールして、緩急は自在。曲の進行も、なめらかな起承転結を持っていて、不思議と飽きが来ない。

一段落して、先ほどのエリオット氏が加わって、3ピースでのセッションが始まる。番長いわく「これ、いい大人がやってるからスゴイよね(笑)」。うん、確かに。自分も子供の頃、実家にあったピアノを滅茶苦茶に叩いてかなり気持ち良くなった事が何度かある。「あらしー」なんて言いながら、低音で雷鳴を、高音で光と雨を表現してると、その世界にドップリとはまって妙に気持ちいいのだ。そういえば、ステージ上の3人の妙な動きと恍惚とした表情は、何だかとても子供みたいである。それを見て、ああ、彼らは子供の時の音楽初体験の気持ちよさを失っていないんだろうな、と気が付いた。ライブは、短いノイズ垂れ流しをアンコールで食らわせて、終了した。

「即興ノイズ」。コードとか、構成に振り回されない、縛られない、本当に自由な音。始まりは決まってるけど、終わりは見えず。しかし、掛け合いの中で静けさと騒音が交差して、終わるべくして終焉を迎える。それも何だか説得力があって、さっぱりしてる。でもまあ、聴く側としてはちょっとつらいかもね。出来れば、演奏側として楽しみたい音楽だと思ったよ。そうそう、演奏終了後に番長が「あなたの声とってもいいから、歌もののアルバム出してください」とリー氏に言ったのだが、その時のリー氏の笑顔はとってもとってもグッドでした。あああ、ソニックユース観てえなあ。


...... 2001年 03月 25日 の日記 ......
■[ NO. 26 ]
バトルイン銭湯
近頃、銭湯に来るヤツのマナーがホントに悪い。
今日なんか、シルバーヘアーのロン毛の外人さんが居て、つつましく身体を洗いながら、鏡を見てボーッとしてるのを見て、グッド、グッドと思っていたのさ。

ところがドッコイ、IQ低そうなおっさんがやおら入ってきて、身体も洗わずに湯船に足を突っ込み、あげくの果てには湯船のヘリに足をかけて、足の指の皮をむき始めるではないか。うっわー、きたねえとか思っていたら、俺の隣に近寄ってくる。もう、あわてて湯船から脱出したのさ。ちゅうか、そんなん洗い場でこっそりやれよなあ、全く。水虫だかなんだか知らんけど、気分悪いことこの上なし。

んで、脱出したはいいんだけど、俺の背後にこれまたヒゲのない麻原ショウコウみたいな小太りな男が出現し、座った状態で丁度頭の上に来る固定式のシャワーを、立ったまま使い始めやがった。そいつ、中腰でシャンプーまでし出す始末。をいをいをい、頼むから座ってくれっちゃ。俺の目の前の鏡に、君のおいなりさんと菊の紋章が丸写しなんですよ。と、何度心の中で叫んだことか。しかし、ヤツは一向に座る気配なし。まあ、湯船の中から、そいつの90度に曲げられた妙ちくりんな姿勢を見るのはすげえ面白かったけどさ。

結局そいつはイスに座ることなく、ズーッと中腰で通したんだけど、上がり際に、シャワーを出しっぱなしにしていきやがって、それが俺の身体を直撃する始末。お兄さんちょっと声を荒げてしまいましたよ。向こうは聞こえないフリしてて、これがまたお腹立ち。痔なんだか、潔癖性だか知らんけど、周りの人間にちょっとは気を使えよな。全く。

まあ、春になりゃ頭のおかしい連中が増えてくるから、みなさん気を付けましょうね。俺はおかしくならんように気を付ける方かもしれんが。


...... 2001年 03月 26日 の日記 ......
■[ NO. 27 ] 曇りのち雨
優秀性の台所?
イギリスのインディーバンド、KITCHENS OF DISTINCTIONが92年に発表したアルバム「THE DEATH OF COOL」の6曲目、「WHEN IN HEAVEN」が頭をグルグル回る。奴らはさえない3人組。このアルバムを発表した当時、既に29歳という年寄りっぷり。でも、このアルバム、すごくグッドなんだわ。

特に、春のこんな小雨の降る日、誰にも会えなかった日には、心の柔らかい部分を耳掻きでほじくられるみたいに痛気持ちいいんだ。もう、青春ソング。

音楽自体は、実にイギリス的なリバーヴでボケボケした音の中に、U2ばりのディレイギターがこだましてるってな具合。オセンチなメロディーがループするストレートなポップスロックである。これ、プロデューサーがエコバニやらシンプルマインズを手掛けた「ヒュー・ジョーンズ」ってのが大きいんだろうねえ。U2が好きな人にはもうオススメだすね。

そうそう。このアルバム自体、どこにも置いてなくって、手に入れるのを半ば諦めてたんだけど、昨年のある日、突然「あのアルバムがある」ってひらめいたんだわ。んで、半信半疑で近所のレコファン行ってみて、H、I、J、って辿っていってみたの。そんでKを見てみたら、バッチリあったんだわ。うわあ、あるやん。しかも、6曲目のタイトル知らなくて、サビしか知らんくて、でも、サビっぽいタイトルだしなあ、ってな感じで買ってみたら、ばっちり記憶通りの曲が入ってたって訳。あ、書いてたら何だか幸せな気分になってきたよ。

そそ。そんな幸せかつ不思議なエピソードがあるアルバムなんですよ。みなさまにもそんな思い出のアルバムってあるのかしら?どうかしら?


...... 2001年 03月 28日 の日記 ......
■[ NO. 28 ] 曇り
薬害エイズ
官僚、医療、政府、企業の複合犯罪であった薬害エイズ事件の主犯格に、無罪判決が言い渡された。龍平を個人的に知る自分にとって、少なからずショックな結果だった。

一体、この事件の被害者である500人を超える死者をどう捉えるのか。誰かが責任を問われなければならないはずなのに、またもやこの国はやらかしてくれた。司法に疎い自分に詳しいことは分からないが、犯罪者の人権を擁護するこの国の裁判システムは基本的に間違っていると思われてならない。

もちろん、検察側の証拠詰めが甘かった、ということも問われなくてはなるまい。決定的な証拠と論拠があって、それが公になっているのであれば、勝負に勝つことが出来たのではないか。

どうも、政官財に都合がいい結果が出てしまった感じだ。誰かが手を抜いてしまったんじゃないか、エイズ患者だから気が入っていなかったんじゃないか。そんな気がしてならない。国民にそう思わせてしまうことで、この国はまた大事な何かを失ってしまったような気がする。

確実に、死に向かっている、ていうか死んでるんだよな。ああ、英語力付けんとヤバイよなあ。


...... 2001年 03月 29日 の日記 ......
■[ NO. 29 ]
原稿書き
駄文書きとして食っていくためには、ひとえにスピードが命だと考える。雑誌系の文章にクオリティーは求められていない。勢いと、ノリがあれば、何とか読めるもんが書けるはずなんだ。徹夜して2ページ分の原稿を書いてるようでは話にならんのよね。

でも、ある程度のクオリティーは保ちたいから、毎月というか、この日記もそうなんだけど、書く訓練を重ねる。今月は、早かった。内容をまとめるのも、書くのも早かった。俺自身、成長している証だと思う。でも、もっともっと早くしたい。クソニュース記事に頭なんか使ってたらダメなんである。願わくば、自動操縦。それがプロであり、金をもらえる技術である。

僕の中の文章に対するプライドは、音楽に対するプライドに比べたら屁みたいなもんなんで、批判されようがけなされようが(誉められればまあ、嬉しくないこともないけど)、何だかどうでもいいんだなあ、これ。

やっぱり、ムチャクチャ好きな人の前では口聞けなくなるし、大して好きではない人とは、結構長く付き合えるもんである。人生、そんなもんなんだろうな。

最近、古本屋で電車の中で読むための文庫本を2冊買った。村上龍の「フィジカル・インテンシティー2」と中島らもだけど、読み終わったばっかりの龍さんの文体が影響してて、ちょっと嫌な感じである。ぼへえ。ただ今27時10分。原稿も終わったことだし、会社のソファで寝ることにしまふ。


...... 2001年 03月 30日 の日記 ......
■[ NO. 30 ] 曇りのち雨
キャバクラ
昨日の会社の泊まりは寒かった。強烈に寒かった。油断してた。今までがあったか過ぎたのね。やっぱり明け方が一番気温が下がるッス。まあ、でも横になってたから疲れは取れたけど、身体の芯まで冷えてしもた。

それはそうと、夜中3時の恵比寿のコンビニ(キャバクラ近く)はスゴイっすね。なんと送り待ちのキャバクラ嬢で満員でした。立ちこめる化粧のかほりと、「中の上」以上のギャル達に囲まれながら、何だか一人キャバクラ王気分を味わいました。

まあ、実際はトロトロの脳みそのまんま、ボーッとしながら、歯ブラシ1個持って、女の子にはさまれた状態でレジに並んでたんだけどね。いや、なかなか壮観でしたよ。

ああ疲れた。もう寝よ。明日は明日で別件の仕事をしなきゃ。日々是、精進あるのみですな。


...... 2001年 03月 31日 の日記 ......
■[ NO. 33 ]
フリーの仕事
季節外れの雪になった今日、初めてフリーの仕事をもらうことが出来たっ!
神様は順調に試練を与えてくれてるよう。
一個一個、しっかりこなしていかないとね。
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