2001年2月号



....... 2001年02月03日 (Sat) .......

 ■ユメ
胸の大きな女。
彼女は19世紀フランスの貴婦人が着るようなドレスに身を包んでいる。
僕は彼女に恋をして、惹かれていく。

誘われるままに、宮殿の階段を上がっていく。
しかし、いつしか彼女の片方の胸は腐り始めていく。
気が付くと、彼女は既に女ではなく、歯が欠けた汚いおっさんになっていた。無精ヒゲが生えて、小太りな本当に汚いおっさんだ。

僕は再びおっさんに連れられてエレベーターを上がっていく。
僕は本当におっさんんと一緒にいたくないのに逃げられない。
それどころか、その運命を甘んじて受け入れようとしている。
昭和時代にはどこにでもあった、汚いアイスクーラーボックスのある薄暗い部屋におっさんと2人で入る。

おっさんはナニを僕のケツに突き立てようとする。
僕は処女のように身動きがとれない(笑)。

すんでの所で見知った人が入ってきて、「なにしてるの?」と聞いてくる。とても冷静に。僕は恥ずかしさのあまりソファの陰から出ていくことが出来ない。しかも半ケツだ(笑)。
それでも引きずられるようにして部屋を出ていく。
建物から出て、建物を見てみると、つたの絡まった古ぼけた灯台のような長細い建物だった。女はどこにもいない。

トーンはグレー。音はほとんど何もない。

鬼は外。福は内。鬼は邪悪なモノと誰が決めたのだろう。
角が生えて、異形な顔をしているからといって、追い出すのはどうかと。実際に鬼が何かをした、っていうのはあまり聞いたことが無いのだけれど。とりあえず、福の神のでっぷりと肥えて、笑っているのか笑っていないのか分からない顔が、とても嫌いである。
金は無いよりあった方がいい、ってだけなんだよな。

No.(12)

....... 2001年02月06日 (Tue) .......

 ■入稿前でへろへろへろん
のびー。
仕事したくねー。ああ。でも入稿しなきゃー…。
コーヒー飲みてえ。でもタバコは吸わないじょ。
あともう一踏ん張り。がんばろー。ふにゃ。

No.(13)

....... 2001年02月08日 (Thu) .......

 ■入稿終了!!
はあああああああああ。入稿終了!!
自分にお疲れ。頑張ったサイトコ。あんまり要領よくないけどね。
自分が何を書いたかなんて覚えてないや。

明日からまたしっかりしたもんを書こうか。

No.(14)

....... 2001年02月10日 (Sat) .......

 ■ヒトヤマ越えた
編集部に後輩が2人(とはいっても、一人は編集経験3年だけど)入ってきて、俺に一極集中していた業務がやっと分散化されそうだ。ぷふう。いやはや、マジでつらかった。おとといは酒飲んで泣いちゃったモンな(笑)。サイトコは実に結構泣くのだ。上の人に認めてもらえた嬉しさ&頑張った自分にカンドー(笑)。

それはそうと、おとといの飲みは楽しかった。
デザイナーさん2人と相方の4人でレゲエバーで夜中の1時30分位から飲み始め。途中からお絵描き大会。みんなが順番に「ドラえもん!」「エスエル!」なんていう風にお題を出していって、それを描いて、一番下手or変テコな人が負けってやつ。

雑誌のトータルデザインをしているアートディレクターさんの描く絵がむっちゃくちゃおかしかった。「パーマン」はアンパンマンみたいな今まで全く見たこともないキャラだったし、「ドラえもん」には耳がついていた。しかも無茶苦茶リアルで怖い(笑)。

で、結局俺が負けちゃった。そこそこ描けるんだけど、何だか特徴が無いんだよなあ。どっかで見た感じで、俺自身の色が出ていないっつうか。何だかつまらない絵。なんだろ? 人に「うまい」って言われたい絵っていうか、そんな下心が見え見えの絵でキライ。もうひとひねり欲しい。でもそれが今の俺なんだからしょうがないのよね。

オンガクも一緒でくやしい。自分らしさ、自分にしか作れないもん以外は作る意味無いし。天才じゃないから、続けていくことでしかオリジナルな色は出せない。時間がとれない。ジレンマ。

んでもまあ、楽しけりゃそれでいいじゃん!! なんてね。
爆音ノイズ出してー。

No.(15)

....... 2001年02月12日 (Mon) .......

 ■ドラッグ
「アシッド・ハウス」って映画を観た。「トレイン・スポッティング」に続く傑作だ、なんてウンチクが書かれていたけど、これがどうしようもないクソ映画だった。ストーリー自体にセンスが感じられないし、脈略のない編集にはセンスのカケラも残っていなかった。どだい、クラブのジャンキー連中が作るクラブ礼賛映画なんてこんなもんでしょ、って感じ。トリップして、カメラを揺らして、早回しして、ってジミヘンのフィード・バックギターに比べたらチンカス以下だ。いや、そんなことを言うとチンカスに失礼だ。あ、でもジミヘンもジャンキーか(笑)。

何だろ、ああいうドラッグとテクノ色を全面に出して、ビビットなカラーリングで、クールっぽい(笑)キャスティングで、っていうイギリス映画はあまり身体が受け付けないんだよね。何だか「俺らってクールだろ?」みたいで偉そうだし。そんで「アシッド・ハウス」にはそんな部分だけが全面に出てた。というわけで、上記のビデオを手に取る機会がある方はご用心を。ほんとに観るだけ時間の無駄ですぜ。

そもそも、ドラッグ。マリファナは上モノか悪いモノかの判断つかないけど、実際タバコなんかより、ノドのイガイガ感が少ないし、ゆるーい気持ちになってリラックス出来る。タバコとどっちを吸いたいって聞かれたらマリファナだけど…。でも、そいつが無いとハイになれないとか、不安が解消されないってのは、とってもカッコワルくない?そう思ってるから、そんなもんを礼賛する映画がキライなんだと思う。

あああ。そんなこと言いながら、アルコールとかタバコの助けを借りなきゃリラックス出来ない自分(笑)。土曜日に飲んだ「田酒」サイコー!イェーッ!!

でもバンドは別だなあ。最高に興奮するし、リラックスするよなあ。エンドルフィン出まくりで。って、最後オンガクで結びすぎだよなあ。

No.(16)

....... 2001年02月17日 (Sat) .......

 ■グッドバイブレーション
神社の話。

俺は神社や寺はかなり好きで、といっても由来とかはどうでも良くって、その雰囲気とか、杉の木とか、馬や狛犬の置物が好きなんだな。

んでまず、一番相性の悪い神社。これが稲荷神社なんだわさ。
もう全く波長が合わない。特に大学3年の時の旅行で京都の伏見稲荷に行った時、連続する鳥居と狐がフラッシュバックして体調を崩してしまった。

東京の稲荷神社でも同じように体調が悪くなる。もう想像するだけで気持ちが悪い。これって何だろうね? 稲荷の由来を調べなくてはね。

んで一番いいのは八幡宮なんだよね。これ、何処行ってもいいんだわ。

そうそう、1,2年前の年の暮れに突然馬の夢を見て。俺は「馬」に対してそれほど興味がある訳ではないからビックリして。で、よく考えると八幡宮って馬と関係が深くて、気が付くと近所に八幡宮があって、お札を買ったばっかりだったりしてさ。不思議だなあなんて思った。だから元気の出ないときは八幡宮に行ってお参りするようにしてる。杉の木の出す空気を吸って、身体もリフレッシュするという訳。

あと、霊的なインスピレーションに満ちてたのは、東京は国分寺市の国分寺跡。

ここは名前通り、国分寺があった場所なのだけど、建物自体は全く残っていない。塔の土台の石とか残っているんだけど、ほんと、見るべきモノは何もない。でも、そこの場所が持つパワーがスゴイんだな。体の中の毒気が抜けるというか、そういう感じ。今から考えると、タイのアユタヤにそっくりです。風のそよぎ方とか、日の当たり具合とかが。興味のある人は、国分寺駅から「おたかの道」を辿って、ぜひ行ってみてね。

最近行った四国では、八十八カ所巡りのうち、3つだけ回った。1番寺の霊山寺と45番寺の岩屋寺、67番寺の大興寺。やっぱり真言宗系の寺は普通とは違って、多宝塔など密教ならではのたたずまいを見せてくれる。まあ四国は島自体が霊場だからとんでもないといえばとんでもないのだけど。

加えて、金比羅さんも訪ねてみた。これがまた、にぎやか。海の守護神をまつってるだけあって、生気あふれるという感じ。んで、こんぴら犬っていう江戸から四国までおつかいに来たっていうけったいな犬(笑)がいて、そいつに関連して狛犬がたくさん置いてあるんですわ。これがまたカッコイイ!! ぶさいく犬からサイボーグ犬まで見事な狛犬が揃ってた。かなりのグッドバイブレーション。

そして、そういう人が作ったモンにはやっぱり限界があって、認識をぶっ壊すような破壊力がない。そこで、んなもんをぶっ壊すのが「屋久島」。

島自体がキレイな円錐形をしたここはほんと、霊気に満ちているというか、すごいです。山の持つパワーもすごけりゃ、その奥に悠然と存在する数々の屋久杉、縄文杉のパワーと言ったら。。。普通の神社ではしめ縄を巻かれて、神と仰ぎ見られるような杉が、当たり前のように存在している光景は、ハッキリ言って絶句モン。あれを見てから、大抵の神社の杉には驚かなくなってしまった。死ぬまでにあと3回位はリピートしたい場所だね。ほんとすごいんだから。

No.(17)

....... 2001年02月18日 (Sun) .......

 ■灯り展
スケジュールがいっぱいいっぱいのところ、仕事で御一緒したヘアメイクさんが所属するアーティスト集団、
「西郷山」
こちら
の「灯り展」を観に行った。

場所は代官山モンスーンカフェの隣り。グッド立地条件だ。
その割に行くまでに無茶苦茶迷ったのは御愛嬌。俺の方向音痴はホントどうしようもない、っていうかこれって女性に多いらしいね。かつ、右脳型人間にも多い。。。そう言われると何だか得した気分にもなるけど、結局自分一人でどこにも行けないなんて嫌だからバックの中にはいつも地図。今回もやっとこさリカバー出来ました。

さてさて灯り展の方だけど、これがグッド。
消防法の関係でロウソクの火が使えないってのがかなり残念だったけど、無茶苦茶手の込んだ作品ばかり。

特に気に入ったのが、30cm位の高さの丸太をくりぬいて、格子彫りというか、透かし彫りを施したものと、ひょうたんの形そのままに、透かし彫りを施したもの。その自然の産物の隙間からあふれてくる灯りは、とても優しく空間を満たしていく。格子の模様が壁に様々な曲線を描いていく。

あああ、いいなあなんて思うどころか、クリエイティビティー刺激されまくり。国分寺に住んでた頃は、ナショナルパルックボール100ワットの裸電球を何とかグッドに見せようと、昔ネブタを組み上げた針金技術を駆使して、ランプ風シェードを作成したわたくし。それが今じゃ、昭和時代の連れ込み旅館よろしくオレンジのダサダサシェード。センスのカケラも感じませぬ。

「家の中に一つでも自分の気に入った灯りの空間があると、それだけで何かが違うよ」とヘアメイクさんの言った言葉はまさにその通り。布でも下げてお茶を濁しておこうかな、なんて思いつつ。とりあえず、普通の白色蛍光灯の色はエヌジーだと思うのだけど、他の方はどうなのかしら???

たまにはロウソクに火を付けて、その炎のゆらめきに心を奪われるのもありではないでしょうかね。

No.(18)

....... 2001年02月19日 (Mon) .......

 ■ボクスィング
シーガイアばかばか(笑)。第三セクターなんてクソ食らえだ。あったまわるう。クスクス。

リック吉村も畑山も好きなだけに(といっても2人とも青森に関係があるってだけじゃないぜよ。2人の人間性が好きなんじゃ)、昨日の試合はちくと切なかったね。リックに勝たせたかったねえ。畑山の「スンマセン」も切ないねえ。それでもそれがボクスィングなんだからしょうがないよねえ。

中学時代の愛読書は「頑張れ元気」と「B.B.」だったボクシング少年(笑)。「あしたのジョー」はあんまりピピッと来なかったのでありんす。

それはそうと、腹が痛いッス。ついにあっしにも風邪が牙を剥いたんでございましょうか。。。ひー。

No.(19)

....... 2001年02月20日 (Tue) .......

 ■吐き気
今日は「出張校正」の日。

今まで必死こいて作ってきた3月号を印刷所にて最終チェックする日だ。
編集部に入ったばっかりの時は、みんな居なくなるんで、印刷所では何がおこってるんだろー、なんて結構ドキドキしてたもんだったけど、自分が行ってみると何のことは無い、ただのチェックなのでした。

G社の担当の方とデザイナーさんと編集部でチェックチェック!! 緩慢な時間が過ぎていく。今まで何回見たか分からない原稿を見るのは実際苦痛な作業だ。そりゃ漏れも出てきてしまう。それを極力抑えるのが編集な訳だけどさ。。。何だか退屈だなあ。退屈、退屈。

終了後、ラーメンをすする。そして突然の吐き気。今年の風邪は無茶苦茶たちが悪いね。タバコもやめてるのにさ。ちぇっ。そして急転直下腹痛が僕を襲う。ぬああああ。誰かこの電車止めてくれーってな感じだけどHP更新しているだけまだまだ大丈夫か。

思いっきり寝込みたいのにさ。
タイの日差し浴びて意識吹っ飛ばしたいのにさ。

真っ青な海の中から見上げた真っ青な空は
それはこの世のモノとは思えないほどでした。
海面を漂うゴミ屑みたいになって、
色んなモンが吹き飛んだ6月は、
遠い遠い昔の物語です。

No.(20)

....... 2001年02月22日 (Thu) .......

 ■発作
真夜中。
ギター禁断症状。別名ノイズ中毒。

すっかりゴミが溜まってしまったミキサーに
レッドランプを点灯させて
すっかりチューニングの狂ってしまった
マイラブレッドグレッチの
乾ききったジャック穴に
半サビシールドをインサート。

ボスのマルチエフェクトの設定は
渋谷下北でライブをしてた頃のままの
轟音ディストーションサウンド。
ディレイとリバーヴはちときつめ。

スマパンのサイアミーズドリームをCDトレイにセットして
ヴォリュームはきちがいフルテンだけど
残念ながら轟音フィードバックは無し。

45分間の至福ノイズタイム。
ヘッドフォンからあふれるノイズなんて大したことないでしょ、
ご近所さん。
こちとら発狂寸前禁断症状なり。

久しぶりのギタープレイは
お世辞にもヒドイ限りだけど
何だかセンスだけは
まだまだサビついていないのかしらなんて
微妙に嬉しの脱力感。

ノイズ気違いのサイトコは
ようやく
ゆっくりと眠りにつくことができましたとさ。

No.(23)

....... 2001年02月23日 (Fri) .......

 ■雨のにおい
季節は着実に春へと向かっている。
午前10時に浴びる日差しがとても暖かくなってきた。
そして、雨。
しっとりと土の匂いをふくんだ雨の空気。

すーっとその空気を身体の奥深く吸い込んでみる。
それは僕の中のとても柔らかくて、傷つきやすい部分を刺激する。
色々な記憶の断片がまぶたの裏を通り過ぎていく。

何故だろう?
なんでこんなに心臓の裏がキュッと締めつけられる感じになるのか?
それは雨の日にたくさんの出来事が起こったから?

記憶を辿ってみると、僕が幼い頃を過ごした土地は、
とても雨が多かったように思える。

雨の日には、
ピアノが置いてあった南側の部屋の大きな窓に
顔をぴったりとくっつけて、
隣の空き地に出来た水たまりに
雨が吸い込まれ続けるのを
いつまでも眺めていたっけ。

家の裏っかわの用水路の水かさが、
どんどん増していくのを
ドキドキしながら眺めていたっけ。

ボロボロの家のトタン屋根を、
雨がリズム良く
叩き続ける音を聴きながら、
ゆっくりと眠りについたっけ。


幼い頃は、何もかもが啓示に満ちていて、
それこそ毎日が世界の始まりだったように思える。

そして、その瞬間には
いつも雨が降っていた、
そんな気がするのである。


季節は確実に、
春に近づいている。

No.(21)

....... 2001年02月24日 (Sat) .......

 ■変丸
疲労もピークかね。身体がだるいッスよ。ぷう。

さてはて、久しぶりにヴィレッジヴァンガードに行って来た。
店内でははかなげな日本人女性ヴォーカルの音楽が。
これがまたグッド。でも元気の無いときには聴けないかもしれないね。
店員さんに尋ねてみたところ、吉祥寺在住のシンガー「イノトモ」さんだという話。気持ちに余裕が出来たら買おうかな。

なんとなくマンガが欲しい気分だったから、
魚喃キリコ「ハルチン」
町野変丸「ドキドキ変丸ショウ」
山田花子「花咲ける孤独」
の3冊を買った。これはまた追々書いておこうかな、と。

CDも仕入れなくちゃねっていう訳で、タワーレコードに移動して
雑誌に掲載するための
JOYCE「Tudo Bonito」
を仕入れた。JOYCEは「MUSIC INCIDE」以来の付き合いだ。
これもまた追々ってことで。

何でも揃うマツキヨならぬ吉祥寺。
まあ、いい街だよなあ。
それはそうと確定申告!
あああ、どうしましょ。
ってことで、
「ビンボーなあなたの確定申告楽勝マニュアル」
を購入して、本日のお買物は終了なり。

No.(24)













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